ショウガの育て方🌿家庭菜園
栽培時期
植え付け
4月下旬〜5月上旬
収穫
葉ショウガ:8月
新ショウガ(根ショウガ):10月下旬〜11月頃
ショウガの育て方
- 種ショウガの準備
- 土づくり
- 植え付け
- マルチング
- 日除け
- 追肥と土寄せ
- 敷きわら
- 収穫
①種ショウガの準備
種ショウガは、4月頃になるとホームセンターなどで販売されます。
品種によって塊茎の大きさや辛みの強さが異なります。
ショウガは、種ショウガの良し悪しで初期育成が決まるので、充実したものを購入することが大切です。
表皮がみずみずしく、色・ツヤが良く、しっかりした芽がついている種ショウガを選びましょう。
②土づくり
ショウガは、連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を4〜5年あけるようにします。
ショウガは有機質豊かで、保湿性に優れた土でよく育ちます。
堆肥を多めに入れて十分に耕し、株間30cmを確保して畝を立てます。
pHは5.5〜6.0が目安です。
肥料
元肥はやや控えめに、追肥でしっかりと施します。
③植え付け
種ショウガの大きいものは、1片が50g前後の大きさになるようにカットします。
初期育成は種ショウガの養分で育つため、あまり小さすぎるとうまく育ちません。
また、種ショウガが大きいと1株も大きく育ちますが、大きすぎても収穫量は変わらないそうです。
そのため、一片を50g程度に分けるのが一般的です。
株間30cmで深さ約10㎝の溝を掘り、種ショウガを横に寝かせて並べます。
芽が上を向くようにして、厚さ5、6㎝くらいの土をかけます。
種ショウガの上に土を盛り、手のひらでしっかり押さえて鎮圧し、たっぷりと水をやります。
コンパニオンプランツ
日陰を好むショウガは、コンパニオンプランツとしてサトイモと混植がオススメです。
どちらも日陰・水分を好む似たもの同士のため、同じ場所で育てやすいです。
サトイモの葉がつくる日陰で、ショウガがよく育ちます。
④マルチング
ショウガは低温だと生育しないので、地温が低い場合は、発芽まで時間が掛かる場合があります。
早く芽を出させたい場合は、黒マルチを敷いて地温を上げます。
芽が出たらマルチに穴をあけて、芽を外に出してやりましょう。
マルチをすることによって、乾燥も防げます。
⑤日除け
適度な日陰を好むため、真夏の強い日差しがある時期は、日除けネットで日除けをして直射日光から守ります。
⑥追肥と土寄せ
追肥と土寄せをセットで、夏までに計3回行います。
1回目は草丈15cmくらい
2回目は草丈30cmくらい
3回目はさらに1か月後
ショウガは地中の下にまっすぐ根を伸ばしていくので、追肥は株元にあげます。
追肥したら、ショウガの表面が出ないように、土をかぶせます。
ショウガは、種ショウガの上に新たに塊茎(ショウガの食べる部分)ができます。
成長と同時に土の表面からショウガが見えてきたら、土をしっかりかぶせましょう。
⑦敷きわら
乾燥に弱いため、暑くなる7、8月頃には、株元に敷きわらをします。
マルチングをして栽培してる場合は不要です。
⑧収穫
夏から秋にかけて、好みによっていろいろな収穫が楽しめます。
植え付けから約3ヶ月後の8月(葉が7〜8枚の頃)、新しい根を葉つきのまま収穫する「葉ショウガ」。
葉先が黄色く枯れてくる10月下旬〜11月頃になると、根が十分に肥大した「新ショウガ(根ショウガ)」を収穫できます。
また、新ショウガの下についている種ショウガも食べることができます。
新ショウガよりも固くて辛味が強く、薬味に最適です。
ひねショウガ
普段スーパーなどで売っている薬味として使うショウガは、収穫したてのみずみずしい新ショウガに比べ、固くて繊維質で辛味の強いもの。
これは、新ショウガを数ヶ月保管して寝かせたもので、「ひねショウガ」とも呼ばれます。
ショウガの保存方法
土に埋める
20cmほど土を掘り下げてもみ殻を敷き、その上にショウガ同士が触れないように横倒しに並べ、土を2cm以上かぶせます。
その上にショウガを並べて繰り返し、最後にもみ殻をかぶせたら、土を10cm以上盛り上げ、雨よけを兼ねてワラや落ち葉、枯れ草で覆っておきます。
発泡スチロール箱に密封
発泡スチロール箱に新聞を敷き詰め、ショウガ1塊ずつを新聞紙に包んで水に濡らします。
それを発泡スチロール箱に並べて、蓋をガムテープで密封し、涼しい部屋で保管します。
2ヶ月ほどして開封すると色が若干黒くなり、薬味として使える「ひね生姜」に。
僕はこのやり方で、置き場所が悪かったのか、温度管理が難しく、腐らせてしまったこともあります。
冷凍保存
収穫したショウガを洗って、使いやすい大きさにカットします。
水気をとったら、タッパーなどにいれて、冷凍庫に保存します。
僕はこのやり方が多いです。
品質を気にしなければ、1年くらい持ちます。
栽培のポイント
- 夏場に、乾燥させ過ぎないこと
- 土寄せを忘れずに
- できれば、真夏の直射日光をさえぎる工夫をする
- 収穫時のショウガの香りを楽しむ