ジャガイモの育て方🥔家庭菜園

栽培時期

ジャガイモは春と秋の2回、植え付け時期があります。

・春 … 3月~4月中旬くらい
・秋 … 8月下旬~9月

春は、芽が出た後に霜に当たると、芽が死んでしまうので注意です。

収穫時期は、

・春 … 6月(梅雨までに収穫がベスト)
・秋 … 11月~12月

葉の7~8割が黄色くなって枯れてきたころが、収穫の目安です。

ジャガイモの育て方

  • 土づくり
  • 種イモ購入
  • 芽出し
  • 種イモを切る
  • 植え付け
  • 芽かき
  • 追肥と土寄せ
  • 花が咲いたらとる
  • 収穫

①土づくり

ジャガイモは酸性の土が好きな野菜なので、ジャガイモを育てる土には石灰を入れないようにします。
石灰が多いと、「そうか病」になってしまいます。

水はけの悪い畑では、種芋が腐ったり根腐れを起こすことがあるため、高畝にして水はけをよくしておきましょう

ジャガイモは、連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を2〜3年あけるようにします。

また、近くに同じナス科の野菜があると病害虫が増えるため、これらの野菜とは離して植えるようにしましょう。

②種イモを購入

春作の種イモは、早くから売り出されていますが、初心者は暖かくなる3月以降に購入して始めるのが安心です。

さまざまな品種があります。
料理での使いやすさや食感の好みなどで、好きな品種を選びましょう。
ジャガイモの品種もいろいろあるので、品種選びも楽しみの一つですね。

スーパーなどで売られているジャガイモではなく、合格証の付いた種イモを購入するようにしましょう。

より初心者が失敗しないための選び方のポイントは、切らずにそのまま植えられるくらい小さめの種イモを選ぶことです。

③芽だし

植え付けの2週間前くらいから、種イモの芽出しをします。

室内で弱い光が当たり、15度前後の温度が保てる場所に、2週間ほど並べておきます。
暗い部屋だと白い芽が出て徒長してしまうため、置く場所には注意です。
緑や赤、紫色の硬い芽が出てくればOKです。

芽出しは必ずしも行う必要はありませんが、芽出しをすると種イモをそのまま植え付けたときよりも発芽がそろって、その後の生育がよくなります。

④種イモを切る

1個が30~50g程度の種イモは切らずにそのまま植え付けます。
約60g以上の大きい種イモは、芽出し後、1片が30g以上になるように、芽が出ている場所を残して縦に切ります(縦切りの方が発芽が揃いやすい)。

切った種イモは切り口から腐るのを防ぐため、直射日光で1日天日干しして乾かします。
長時間乾かし過ぎると、しなびてしまうので注意しましょう。

時間がない方は、植え付けの直前に切って、切り口に「草木灰」や「石灰」などを付け、植え付けでも大丈夫です。

秋作の場合は種芋が腐りやすいため、切らずにそのまま使います。(小ぶりの種芋を選ぶとオトク)

⑤植え付け

幅50~60cmで深さ10cmくらいの植え溝を掘り、30cm間隔で植え付けます

僕はここで、種イモと種イモの間に、鶏糞1握りと化成肥料1つまみを施します。
この肥料のやり方だと、追肥はあげなくても大丈夫です

植え付ける場所が深すぎると芽が出にくくなるので、土が5cm上にのるくらいが目安です。
植え付け後の水やりは不要です。

逆さ植え

ジャガイモは通常、切口を下に向けて植え付けますが、逆さに植えることで病気に強いジャガイモが育ちます。

種芋の芽は表面に付いているため、切口を下にする普通の植え方だと芽が付いた方が上になり、芽は自然に上に伸びて成長します。

一方、逆さ植えにした場合、芽は一度下に伸びた後、上へ向かって伸びることになるため、弱い芽は成長を止めて強い芽だけが生き残ります
このストレスによって、株全体の抵抗性が高まり、病害虫に強くなるそうです。
また、通常植えに比べて、芽の数は少なくなりますが、生育旺盛で大きなイモが多くなります。

こんなオシャレで実用的なプランターでも育てられます。
場所が広くとれない方にオススメですね。

⑥芽かき

ジャガイモから出てきた芽が5cm程度に伸びたら、硬くてよい芽を数本残して残りは引き抜きます
通常は2~3本残すのがよいといわれていますが、残す本数は好みで大丈夫です。

残す本数が少ないと、ジャガイモの数が少なく大きなものが収穫でき、残す本数が多いと、ジャガイモの数が多く小さいものができます。

種イモが動かないようしっかり押さえ、土の下の方で芽を切るようにしましょう。

⑦追肥と土寄せ

芽かきが終わったら軽く土寄せを行います。
土に追肥を混ぜた後に土寄せをすると、効果的です。
イモの肥大期にカリを施肥すると、良質のデンプンができて美味しくなるため、追肥に「草木灰」などを入れると良いです。

マルチをして育てている場合は、土寄せは必要ありません
また、雑草が生えてきたら適宜抜きましょう。

2回目の追肥と土寄せ

草丈が30cmほどに成長したら、2回目の土寄せと追肥をします。
1回目同様、土に追肥を混ぜた後で土寄せをしましょう。

ジャガイモが大きくなってくると土から出てしまうことがあります。
太陽光に当たると緑色になり有害物質であるソラニンの含有量が増えるため、土から出たジャガイモは土寄せをして埋めるようにしましょう
緑色になったジャガイモはソラニンを多く含むため、食中毒を起こすので食べないようにしてください。

⑧花が咲いたらとる

花が咲くと種ができ、トマトのような実がなります。
大きな影響はありませんが、ジャガイモの成長に必要な栄養分が実の方に取られてしまいます。
できれば花は取り除くようにしましょう。

⑨収穫

一般的に6月中旬ごろが春植えジャガイモの収穫時期11~12月ごろが秋植えジャガイモの収穫時期ですが、品種や地域、天候により収穫時期が変わってきます。
葉の7~8割が黄色くなって枯れてきたころを収穫目安としてください。
1株だけ試し掘りをしてみるのもいいと思います。

ジャガイモは雨天や雨上がりに収穫すると腐りやすいので、晴天が続いて土が乾いているときに掘り上げます。
掘ったジャガイモは風通しのよい日陰で土がさらっと落ちるまで乾かします。
長時間日に当てると水分が飛んでシワシワになったり、ソラニンの含有量が増えたりするので注意しましょう。

収穫後は、すぐに食べるか、貯蔵する場合は風通しのいい冷暗所に保管します。

また、収穫したジャガイモを種イモにすると病気が発生しやすいので、種イモとして使わないようにしてください。

マルチ栽培

家庭菜園ではその手軽さから、ジャガイモのマルチ栽培もよく行われています。

マルチ栽培のメリットとしては、地温を確保して生育を促し、早植えや早採りができること。
また、黒マルチを利用すれば、光を遮って雑草とイモの緑化を抑制することができ、土寄せの作業も不要となります。

一方で、マルチは地温が上がりすぎることがあり、高温障害が出やすくなります。
植えた種芋が高温で腐ったり、収穫するイモの食味や貯蔵性が低下したりといったデメリットがあることも考慮しておきましょう。

マルチ栽培の場合は、芽が出る箇所に穴を開けて、芽を外に出します。
マルチで覆われたままだと、芽が抑えつけられて成長に影響を及ぼすのに加え、太陽光で熱くなったビニール熱により芽がダメになってしまうので注意。

栽培のポイント

  • 土づくりの時に「石灰」をいれないこと
  • 連作を避ける
  • 芽かきをすること
  • 品種選びを楽しむこと
  • 収穫を楽しむこと

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